安全点検


遊具などの公園施設の点検の最大メリットは、危険の早期発見による耐用年数の延長と事故や怪我を未然に防ぐ事にあります。札幌ニットでは、専門技術者による定期点検をご提供しています。





点検の目的

@点検は、遊具の劣化やJPFA-S:2008 不適合によるハザードを早期に発見し、遊具による事故を予防するともに、適切な維持管理業務につなげることを目的とします。

A幼児や児童が遊具の利用者であることから次の点などに配慮して行います。

  1.安全性の確保

  2.機能の保持

  3.美観に配慮した形姿の維持





点検の範囲

@点検とは、遊具の現状を調査し、劣化診断とJPFA-S2008に基づく規準診断等を行い、報告書を作成するまでの一連の行為のことです。

A管理者は、点検者による点検結果(点検報告書などによる遊具別の物的ハザードの種類や程度など)を踏まえ、使用禁止の処置の必要性や修繕・撤去・更新など対処方法と優先順位を速やかに決定します。なお、優先順位の決定に際しては、利用者の安全確保を最優先に考えます。

B点検結果は点検をした時点での遊具の状況であり、期間を定めその結果を保証するものではありません。そのため、管理者と点検者が協力して、安全確保に向けた対応が必要である。




点検の種類

初期点検 

初期動作等を確認するため、共用後に製造・施工者が行う点検です。

 日常点検

目視診断・触手診断・聴音診断などにより、遊具の異常・劣化 などの有無を調べるために日常的に行う点検です。点検頻度は、月1回以上必要としますが、動的な機能を持ったものは、より高い頻度で行う必要があります。

 定期点検

専門技術者が「定期点検仕様書」に基づき、 一定期間ごとに目視診断・触手診断・聴音診断・ 打音診断揺動診断、あるいはJPFA検査器具・ 測定機器等を使用して行う点検です。 摩耗状況や変形、経年変化等の確認する「劣化診断」、遊具形状・安全領等について確認する「規準診断」、劣化判定と規準診断によるハザードレベルの組み合わせで総合的な機能判定をします。

精密点検 

分解作業や測定機器を使用して行う詳細な点検のことです。

  1. 分解検査

  2. 超音波肉厚測定器などによる残存肉厚測定検査

  3. 落下衝撃測定器による衝撃吸収性能測定検査

  4. 穿孔抵抗測定による木材劣化診断




診断方法

目視診断

遊具の外観・形状を見てその劣化状態を診断する方法。

触手診断

遊具を素手で触ってその劣化状態を診断する方法。

聴音診断

遊具の可動部を動かし、発生する音、ガタツキ状態の有無を判断し、劣化状態を診断する方法

打音診断

遊具を点検ハンマーかどで軽打し、異音の有無を判断しその劣化状態、亀裂、ボルトの緩みなどを診断する方法。

振動診断

遊具本体を揺り動かし、使用に対応できるかを診断する方法(複合系遊具の場合は各単体ごとに行う)

JPFA検査器具
による判定 

JPFAが開発した器具で遊具の規準(JPFA-S2008)に適合しているかを調べる。

 ノギスによる測定

(JIS認定商品を使用する)

 メジャーによる測定

(JIS認定商品を使用する)

 傾斜計による測定