遊具の安全に対する基本的な考え方


リスクとハザード

 遊具の安全を考慮する際には、子供の遊びに内在する危が遊びの価値のひとつでもあるという認識に立ち、事故を未然回避する能力を育むような危険性、あるいは子供が判断不可能な危険性であるリスクと、事故につながる危険性、あるいは子供が判断不可能な危険性であるハザードとを区分して考え、リスクは適切に管理し、ハザードは除去するように努めなければなりません。


リスク

遊びの楽しみの要素で冒険や挑戦の対象となり、子供発達にとって必要な危険性は、遊びの価値のひとつです。

ハザード

遊びが持っている冒険や挑戦といった遊びの価値とは関係のないところで事故を発生させる恐れのある危険性の事です。

リスクとハザードの境界

専門技術者が「定期点検仕様書」に基づき、 一定期間ごとに目視診断・触手診断・聴音診断・ 打音診断揺動診断、あるいはJPFA検査器具・ 測定機器等を使用して行う点検です。 摩耗状況や変形、経年変化等の確認する「劣化診断」、遊具形状・安全領等について確認する「規準診断」、劣化判定と規準診断によるハザードレベルの組み合わせで総合的な機能判定をします。

物的ハザード

遊具の計画、設計、製造、施工、点検、修繕の不備等による危険性で、以下に示すような原因により発生するものです。

1 不適切な配置(動線の交差、幼児用遊具と児童用遊具の混在等)

2 遊具及び設置面の設計や製造の不備(高低差、隙間、突起、設置面の凹凸等)

3 遊具の不適切な施工(基礎部分の不適切な露出等)

人的ハザード

 ・ 不適切な服装や持ち物を持った状態で遊ぶ(絡まりやすい紐の衣服、マフラー、サンダルや脱げやすい靴、靴ひもがほどけた状態、肩掛けカバン、ランドセル着用したままの状態等)